nippon.com 満開の桜で華やいだ熊本城:復旧進み、新しゃちほこが初の花見
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親子三代の技で復活する天守閣のしゃちほこ
昨年の花見風景との大きな違いは、大天守を囲っていた足場の上部が撤去されたこと。ふき替えられた屋根の瓦としっくいの白さに、薄紅色の桜が美しく映える。そして、大天守の最上部には2体のしゃちほこが復活。2018年4月28日に震災から2年ぶりに設置されたが、桜の時季は終わっていただけに、新しゃちほこと桜の共演は今年が初となる。
2018年4月、クレーンで大天守に設置されるしゃちほこ(写真提供:熊本市)
約2年ぶりに大天守のシンボルが復活。製作費約2500万円は、日本財団が助成した(写真提供:熊本市)
このしゃちほこは、「藤本鬼瓦」(熊本県宇城市)の代表・藤本康祐さんが製作を担当。実は、震災で壊れた大天守と小天守のしゃちほこは、藤本さんの父・勝巳さんが07年の築城400年に合わせて製作したものだった。勝巳さんは、その3年後に他界。そのため「父と作った経験を生かし、復興のシンボルをぜひ自分の手で」と意気込んだという。小天守のしゃちほこは、東京からUターンで戻ってきた息子の修悟さんが製作を担当し、20年8月に設置予定だ。父から受け継いだ技を、さらに息子に伝えることで天守閣のしゃちほこを復活させる。
天守閣の一般公開は21年春、復旧完了は37年度末を予定して工事は進められている。作業はまだまだ続くが、新しゃちほこが天守閣の上から復興を見守ってくれるだろう。